新そよ風に乗って 〜時の扉〜
「そうですか。でも、もう終わりましたから。それじゃ、折原。矢島さん。また」
「うん。お疲れ」
「お、お疲れ様でした」
高橋さんと中原さんが席を立って行ってしまったが、空いた二席に土屋さんは座ろうとはせず、そのまま違う場所に行ってしまった。
「朝から、ご苦労様なこと」
「折原さん。聞こえますって」
「あら、そう? いいのよ。固有名詞言ってないから」
プッ!
折原さんは、本当に男前というか、サバサバしていていいな。私も、こんな女性に憧れる。強くて、優しくて、仕事が出来る女性に。
ゴールデンウィーク明けの金曜日は、山のような書類を整理しただけで、何が何だかわからないうちに終わってしまい、本格的な仕事再開は月曜日からといった感じだった。
その月曜日の朝、高橋さんからレジメのコピーを30部ずつ頼まれ、コピーをし終わってセットしていると、思いも掛けないことを高橋さんから言われた。
「今日の11時からの会議に、一緒に出てくれ」
エッ……。
「うん。お疲れ」
「お、お疲れ様でした」
高橋さんと中原さんが席を立って行ってしまったが、空いた二席に土屋さんは座ろうとはせず、そのまま違う場所に行ってしまった。
「朝から、ご苦労様なこと」
「折原さん。聞こえますって」
「あら、そう? いいのよ。固有名詞言ってないから」
プッ!
折原さんは、本当に男前というか、サバサバしていていいな。私も、こんな女性に憧れる。強くて、優しくて、仕事が出来る女性に。
ゴールデンウィーク明けの金曜日は、山のような書類を整理しただけで、何が何だかわからないうちに終わってしまい、本格的な仕事再開は月曜日からといった感じだった。
その月曜日の朝、高橋さんからレジメのコピーを30部ずつ頼まれ、コピーをし終わってセットしていると、思いも掛けないことを高橋さんから言われた。
「今日の11時からの会議に、一緒に出てくれ」
エッ……。