チョコレートを一緒に 〜それぞれのバレンタイン〜
チョコを持ってにこにこしている妻、千波さん。
数字を口に出しながら算数の宿題をしている小1の長男、隆芳。
足元で手を伸ばして、もう一度抱っこを要求している1歳3ヶ月の次男、隆久。
俺の、大切な家族。
育児休暇から復帰して、今は時短勤務の千波さんが、保育園に隆久を迎えに行き、その足で学童に隆芳を迎えに行く。
帰ってきて夕飯を作っている間に、俺が定時で帰ってきて、子どもたちと風呂に入り、みんなで食事。千波さんが風呂に入っている間、洗濯物を取り込んでたたみながら、テレビを見て笑ったり踊ったり暴れたりする子どもたちと過ごし、時間になったらハミガキをさせる。
子どもたちは就寝。寝る前に絵本を1冊読む。その後は、兄弟2人で寝てしまう。寝かしつけが必要なくなったのはつい最近だ。凄く楽になった。
その後、大人たちはビールを1本飲んでから寝る。疲れてる時は、子どもたちと一緒に寝る。
洗濯は朝終わるようにタイマーをセット、干し方にこだわりがある千波さんが干す。取り込んでたたむのは俺。
掃除は週末。千波さんが洗濯してる間に、俺が掃除機をかける。あとの場所は、気になった時に気になった人がちょこちょこと。
食事は作れる方が作る。大体、平日は千波さん、休日は俺。
こんな感じに、毎日を過ごしている。
ちなみに中村さんは相変わらず千波さん大好き。
俺は未だに敵認定されている。
小平さんは、千波さんの産休・育休代理だったけど、復帰後に正社員として中途採用された。今は俺と同じシステム2課で、バリバリ働いている。
久保田とはうまくいっていて、でもまだ入籍とか同居とかはしないらしい。
タイミングが合う時に、と久保田が言っていた。小平さんには太一君という中学生の息子さんがいるし、まあいろいろあるんだろう。