強引な年下イケメンに溺愛されて恋がはじまりました。
なんとなく彼女も自分と同じ一年生なんだとその時は決めつけていた。 


保健室を出た後、貰った絆創膏をじっと見てしばらくぼんやりしてしまった。


水色と黄色の星の絵柄の絆創膏。


「……」


せっかく貰ったけど、なんとなく使えなくてそのまま胸ポケットにしまっておいた。


使うのがもったいなかったから。


俺はそれを汚したくなかったのかもしれないな。


それから怪我をすることもなかったし、保健室にわざわざ行く用事も見当たらなかった。


だけどその一ヶ月後くらいに学校で体調を崩して熱をだしてしまった。


保健室に行くと40度近くあったのでベッドで寝かせてもらうことになった。


その日は金曜日だったから彼女は保健室にはいなかったけどそれならそれでよかった。
 

多分風邪をひいてしまってるみたいだし、うつしたくない。
< 10 / 49 >

この作品をシェア

pagetop