強引な年下イケメンに溺愛されて恋がはじまりました。
それにしても、クラスの女子達はなかなか立ち去ってくれそうにないから困ったな。


だけど今日は体調がよくないし、さすがにうざいぞ。


こんな時は勘弁してほしい。


無視しようと思ったけど、人数が増えてきてますますうるさくてゆっくり寝ていられない。


「このカーテンあけても大丈夫かな?廉くーん」


「廉、あけるよー」


やれやれしかたがない、起き上がって対処するしかないか。


諦めかけたその時、カーテンの向こう側で女の子の凛とした声がした。


「あの、すみません。病人が寝ているから静かにしてください」


あれ、クラスメイトの女子達以外にも誰かいたのか。


「は?なにあんた、うっざ」


「私は保健委員です。
保健室は体調を崩した人がくる場所ですから、こんなに大勢で押しかけないでください」


不満げな声に臆することなく返答する声が響いた。
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