強引な年下イケメンに溺愛されて恋がはじまりました。
休み時間にぼんやりしていたら親友の優ちゃんが心配そうに話しかけてきてくれた。


「そういえば最近彼こないね」


「えっ、彼って誰のこと?」


一瞬ドキッとしてとぼけてしまった。


実をいうと彼と付き合うことはまだ誰にも言ってなかったんだ。


「吉野くんだよ、ひよりちゃんのことあんなに追いかけてたのにどうしちゃったんだろう」


「……」


「え、まさか振っちゃったとか?それはもったいない」


優ちゃんは興奮気味に食いついてきた。


「もったいないって……」


「だって、イケメンだし一途そうで可愛かったじゃん」


た、確かに。年下だからかもしれないけど時々可愛いなって思う瞬間もあった。


だから、ついつい心を許して……。


そう思った途端、彼のはにかんだ顔が浮かんできた。


「ひより先輩」


私を呼ぶ時の優しい声も頭の中でこだましてる。
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