強引な年下イケメンに溺愛されて恋がはじまりました。

彼は机に突っ伏して寝ているみたいだったんだけど、5人くらいの女子生徒達に取り囲まれていた。


彼女たちは嬉しそうに彼の頭をなでたり、背中をさすったりしていて。


なんだか嫌な光景だった。


来るんじゃなかった、、、かも。


これっていったいどういう状況なんだろ。


「おーい、吉野。まだ寝てんのかよ。お前に会いに綺麗なお姉さんがわざわざ来てくれてるんだぞ。
起きろー」


いきなり門田くんが教室中に聞こえるような大声を張り上げたのでギョッとした。


そのせいでみんながこっちを向くから焦ってしまう。


「あ、あの羽田です。羽田ひより」


綺麗なお姉さん、なんて思いっきりハードルをあげられてしまったからたまらない。


年上ってだけでそんなに特別なわけじゃないもん。


「へ？ひよりさ……ん」


その時、吉野くんがゆっくりと顔をあげてこちらを見た。