強引な年下イケメンに溺愛されて恋がはじまりました。
はじめ眠そうなぼんやりした顔をしていたけど、目が合うとハッとしたように立ち上がる。


「って、なんで門田と?」


彼はこっちへ向かって歩き出そうとするんだけどなんだか様子がおかしい。


足元がおぼつかないみたいでフラフラしてて安定感がない。


「吉野くん?」


そのことに気が付いて急いで駆け寄った。


「大丈夫?」


彼を支えるように腕を掴んだ。


「ひよりさん、他のやつと手つながないで」


「ちょっと顔色が悪いよ、どうして?」


「俺以外はだめだよ。ひよりさんは……俺のものだ……から」


苦しそうな顔をして額に手をやる彼。


頭痛がするのかもしれない。


「え?今はそういうことは……しっかりして」


体調が悪いのかつらそうにしているけど、しっかり嫉妬めいたことを言うものだからちょっと困ってしまう。
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