強引な年下イケメンに溺愛されて恋がはじまりました。
17年間生きてきたけど、こんなこと言われ慣れていない。


それなのに、なんでもないことのようにサラッと言ってくるんだから。


そして、余裕たっぷりになおも続けてきた。


「ひより先輩、どうしたら俺の彼女になってくれますか?」


「あっ、えと、その」


「俺のことが嫌い?」


嫌い、じゃない。


かと言って好きかどうかなんてまだよくわからない。


でもきっぱりと断ることもできない。


「そんなことはないけど……」


「それなら、もうオッケーてことでいいよね?」


軽い調子でそう言ってニッといたずらっ子のように笑う。


そんなしぐさを見たら胸の奥がきゅうんと鳴った。


こんなに強引なのになぜか嫌味がなくて憎めない。


イケメンてほんとにズルイ。


「ええっ、うっ、でも」


情けないくらい動揺してしどろもどろ。
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