麻衣ロード、そのイカレた軌跡/補完エピソーズ集
チャプター3/始まりの予感
始まりの予感/その1
ケイコ
全く!もっと早く起こせってーの
チャリ飛ばしても電車、間に合うかなってラインだ
というところで、お隣りの玄関が開いたわ
「おはよう。ケイちゃん、慌ててるね。時間ヤバいとかか?」
そうなのよ、いやー、亜咲さんはいつもながら、察しが早い
「電車、間に合いそうにないんだよね。おかん、寝坊しちゃってさ」
「じゃあ、駅まで送るよ。バイト午後からだし」
さすが、頼りになる姉御だ
では遠慮なく…
そこに妹の美咲が、チャリのカギを持って庭に走ってきた
「お姉ちゃん、ハイ、カギ。あっ、亜咲さん、おはよう~」
「おはよう。美咲ちゃん」
亜咲さんはメットを私に渡しながら、笑顔で美咲に話しかけた
「悪いんだけど、ジョンの散歩頼めるかな?ケイちゃん、駅まで乗っけてくから」
お隣のジョンが大好きな美咲だ。断る訳ない
「うん、ジョンの散歩なら任せて!」
亜咲さんは、愛車と愛犬を手際良く道路に”並べた”
”ワン!ワン!”
ジョンも懐いているんだよね、美咲に…
私と亜咲さんはニヤニヤしながらバイクに向かった
「さあ、乗んな!ケイちゃん、飛ばすぞ!」
「おー!」
メットをかぶって、亜咲さんのナナハンにしっかと乗った
「お姉ちゃん、私の手紙、ちゃんと渡してよ!」
美咲のこの言葉が耳に届いたとき、すでにマシンは発進していた
いつもながら早えーわ、マシン”覚ます”の
後ろに乗っかって爆走してから、左手を上げて美咲に合図した
ケイコ
全く!もっと早く起こせってーの
チャリ飛ばしても電車、間に合うかなってラインだ
というところで、お隣りの玄関が開いたわ
「おはよう。ケイちゃん、慌ててるね。時間ヤバいとかか?」
そうなのよ、いやー、亜咲さんはいつもながら、察しが早い
「電車、間に合いそうにないんだよね。おかん、寝坊しちゃってさ」
「じゃあ、駅まで送るよ。バイト午後からだし」
さすが、頼りになる姉御だ
では遠慮なく…
そこに妹の美咲が、チャリのカギを持って庭に走ってきた
「お姉ちゃん、ハイ、カギ。あっ、亜咲さん、おはよう~」
「おはよう。美咲ちゃん」
亜咲さんはメットを私に渡しながら、笑顔で美咲に話しかけた
「悪いんだけど、ジョンの散歩頼めるかな?ケイちゃん、駅まで乗っけてくから」
お隣のジョンが大好きな美咲だ。断る訳ない
「うん、ジョンの散歩なら任せて!」
亜咲さんは、愛車と愛犬を手際良く道路に”並べた”
”ワン!ワン!”
ジョンも懐いているんだよね、美咲に…
私と亜咲さんはニヤニヤしながらバイクに向かった
「さあ、乗んな!ケイちゃん、飛ばすぞ!」
「おー!」
メットをかぶって、亜咲さんのナナハンにしっかと乗った
「お姉ちゃん、私の手紙、ちゃんと渡してよ!」
美咲のこの言葉が耳に届いたとき、すでにマシンは発進していた
いつもながら早えーわ、マシン”覚ます”の
後ろに乗っかって爆走してから、左手を上げて美咲に合図した