あくまくんが愛してやまない。
あくまくん離れてください
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「……それで勢いに任せて付き合っちゃったと」
「ううっ、こんなはずじゃなかったのに……っ」
めそめそするわたしの背中をさすりながら、親友の糸原エミはため息をついた。
呆れているのだろうけれど、しっかり最後まで黙って話を聞いてくれたところは本当に優しい。
話し終えてからも頭を抱えるわたしに一拍置き、彼女はカッと目を見開いた。
「…………みゆう、あんたバカなの?!」
「エミ、声大きい……!!」
「それどころじゃないでしょ!」
エミは手加減なくバシバシ背中を叩いてくる。もちろん痛い。
「“あの”阿久間恭平の彼女になったなんて……、ほかの女子が聞いたら修羅場じゃおさまらないよ、きっと」