あくまくんが愛してやまない。
どんどん好きになっていくわたしの気持ちはつゆ知らず。
恭平くんは教室の中だというのに、わたしの髪にキスを落として微笑んだ。
「ね、みゆうちゃん」
「へっ……? なに……?」
久しぶりに恭平くんと目があって、鼓動が高鳴る。
単純すぎるわたしを見透かしてか、試すような笑みを浮かべた恭平くんは言った。
「昼休み、いっぱい可愛がってあげよーか」
あまりの色気にクラッとめまいがして倒れそうになる。
寸前で彼に支えられたけれど、相変わらず顔が近い。
……本当に、同い年だよね?
みるみる真っ赤になるわたしを見て、恭平くんは楽しそうに唇を舐めた。
「そーやって、俺のことで頭いっぱいにしといたらいいよ」