あくまくんが愛してやまない。
わたし……、どうなっちゃうの?
「この子、好きなようにやっちゃっていいよ」
わたしを一瞥すると、感情の読めない冷たい声で、宇野先輩は金髪の人たちに言った。
完璧に後に引けない状態で、わたしはもちろん反論なんてできない。
このひとたちに……、わたし、やられちゃうの?
そんなの、嫌すぎるのに。
青ざめて後ずさることしかできなくて、震えが止まらない。
「マジ? うわあ、後輩いじめるの罪悪感ある〜」
「いやでも結構可愛いし、嬉しいんだけど」
「んーと、どうしちゃおっかなあ〜?」
ノリノリな男の人たちがどんどん距離を詰めてくる。
怖くて後ろに逃げていたけれど、すぐに壁が背中にあたり、彼らとの距離は詰められていく。