あくまくんが愛してやまない。
3人の知らない男の人に舐め回すように見られて、気持ち悪くて吐きそうになった。
こんなの……やだよ。
怖くて怖くて、しかたない。
我慢できなくて、ついに涙が一粒落ちる。
「げ、泣いちゃったよ〜?」
「先輩たちにいじめられたらそうなるよねえ」
「まあ、俺らがもっとかわいそうなことするんだけどね?」
彼らがなにやら騒いでいたけれど、頭がぼーっとしてよく聞き取れなかった。
下品な笑い声に耳を塞ぎたくなる。
なんで……こうなったんだろう。
わたしが、恭平くんと付き合ったから?
彼氏が超がつく人気者だから?
そんなの……あんまりだよ。
またもや涙が落ちた。
それを拭おうとすることを許さず、ひとりの男の人に腕を強く掴まれる。
「やだ……っ」
反射的に悲鳴をあげると、彼はチッと舌打ちをした。