剛腕御曹司は飽くなき溺愛で傷心令嬢のすべてを満たす～甘くとろける熱愛婚～

それでも仲良くなろうと努力したが、義母の態度はとても冷たく、義妹も私のことが気に入らなかったのか義母と一緒になって、『優里香さんが私たちを睨む』『優里香さんにあげたプレゼントがゴミ箱に捨てられた』とあらぬ難癖をつけて、父が私を嫌うように仕向けた。
　それだけならまだよかったのだが、義母と義妹は小さい頃から喘息持ちだった弟を、私が学校に行っている間に冷暖房のない倉庫に閉じ込めて虐待していた。
父にそのことを訴えても信じてもらえず、逆に『お前がやったんじゃないか？』と疑われた。
　父は義母を捨てた負い目もあって彼女の言いなりで、まったく私の味方をしてくれなかった。
　私が大学を卒業すると、義母と義妹の嫌がらせはエスカレートし、私が外で遊び歩いてホストに金を貢いでいると父に嘘を言って、水沢家から追い出そうと企んだ。
『夜遊びなどしていない』『ホストクラブになど行ったこともない』といくら否定しても父は聞く耳を持たず、私に暴力を振るうようになった。