【完】シンアイ
「和人と前食べに行った和食の店はどうだろう?」
「いいね、あそこなら個室だから落ち着くし
あそこにしようか」
「和人、運転頼む」
「じゃあ、荷物持ってくるから車に乗って先に待ってて」
そう言って宮脇さんにキーケースを渡して、柊さんは小走りで部屋を出て行った
その日連れて行ってもらった場所は、オフィスのあるビルの近くの百貨店の中にある和食のお店だった
値段の検討が全くつかない料理を出され、どんな味だったのか、ほとんど覚えてはいないけど
3人で食べたご飯は美味しくて、心が温まるみたいにほっとした