【完】シンアイ
「シンヤ!お前も飲むか?」
「飲む」
ドライヤーの音が止まって、一緒にリビングに入ってきた2人に目を向けると
初めに見た時より少し明るいミルクティー色のふわふわした髪で、男はにこりと笑った
「髪の毛、乾かそうか」
ドライヤーをリビングに持ってきていて、近くのコンセントにプラグを差して私に渡してくる
ドライヤーを受け取って、温風をさっきより少し水分の抜けた髪の毛に当てていく
その間、二人はレモンティーを飲んでタブレットを見ながら何かを話していて
ドライヤーの音のせいで会話の内容は分からないけど、シンヤと呼ばれたミルクティー色の髪の男の表情が暗い
それに顔色が悪い気がする