【完】シンアイ
玖
冬休みが開けて、学校に登校するようになってから、変な噂を耳にするようになった
「中堂結衣が年の離れた男と一緒にいた」
その噂は自分の教室から始まり、知らない下級生にまで言われるようになって、学校の先生に呼び出された
「父が出張で家に居ないので1人になってしまうから、一時的に預かってもらってます」
柊さんとお父さんに念押しされて覚えた文言を先生に喋ったけど、あまり納得の言った顔ではなかった
実際お父さんは年明けてから他県に出張に行っていて、あの家は今誰も居ない