【完】シンアイ
まだまだ長い未来が待つ少女を、俺が縛ってしまってもいいのか、不安で仕方がない
「私は、信也さんが弱くてもイイと思ってる
だって、頼ってくれるのってすごく嬉しいから!」
そう言って、お腹にまわしていた俺の手を握って、嬉しそうに笑う彼女に、涙が出た
ダサい、そんなこと分かっているのに涙が止まらない
「ありがとう」
両手で包み込んで、手を握り返せばそれ以上に力を込めて握ってくれる
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