【完】シンアイ

拾壱


信也さんが私に心の内をこぼした日、信也さんは1度だけ夕方にに起きてきて、それ以外はずっと眠っていた

家に来た柊さんに相談したら
「薬が体に残って眠っているだけだよ
起こしても虚ろでどうしようもないから、寝かせておいて」
と言われ、1日そっとしておいた

柊さんは近くのホテルに泊まって、信也さんの様子を見てご飯を食べて仕事を少ししたあと22時くらいにホテルに帰った

その次の日、信也さんは何事も無かったかのように起きてきた
私服のまま朝食を作る私を見て、一瞬目を見開いたけど「今日の朝ご飯何?」とだけ聞いてきて

「なんで制服着て無いの?」とも「学校行きなよ」とも言わなかった


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