【完】シンアイ
だから、無理に高校に行かなくていいと言われた私は、周りが勉強に励む中一人、呑気にテストをこなしているだけ

そこそこの成績を残していれば両親に文句は言われないし、勉強も強要されないから気楽

「ありがとう、ございました」

先ほどまで来ていた服を返して、もらった名刺だけは制服のスカートのポケットに入れて、スクールバッグを持って、玄関まで歩く

「傘、これを使うといいよ
あと、カラダ冷えると体に悪いからパーカーあげるよ」

 制服にかぶせるように上からパーカーを私にかけて、されるがままに腕を通して、最後にファスナーを閉められる

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