【完】シンアイ
「それでもいい
だから、これ以上一人で抱え込んだりしないでください」
脅迫文を机において、ソファーの前に座り込んで信也さんと目線を合わせる
薬が効いてるのもあってか、目の焦点も目線もうまく合わない
それでも、必死に言葉を紡いで話してくれる
「ごめんね」と彼の口から出てくるのは謝罪の言葉ばかりで、静かになったと思えば目を閉じて寝始めた
私がそばに居たから、信也さんがこんなになるまで傷ついた
でも、信也さんと離れる選択肢を選んだなら、多分私が傷ついたと思う
どうしたら良かった?
何が一番最適な答えだった?
どうすれば私たちが傷つかずに過ごせる?
何が・・・信也さんと私をこうさせてる?