【完】シンアイ


『どうした?あまり時間が無いから手短に』

声の奥で、ざわざわと話し声が聞こえていたがそれもしばらくして、静かになる

どこか別の場所に移動してくれたんだと思う

「信也さんと、私の事に関してなんで納得してくれたの?」

「何で?急におかしな質問をするな

信也君になら自分の娘を預けられると思ったからだよ

彼は誠実で信頼できるし、ある程度の経済力もある
それに加えて俺よりもキチンと結衣の事を見てくれていると思ったからだ」

「年の差とか、気にならなかった?」

「ならないな

むしろ変な年下の男に捕まって人生を棒に振って失敗されるより、余程いい」

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