【完】シンアイ
「じゃあどうするのが正解だと思う?結衣
信也君はそれも含めて支えると言った
周囲から後ろ指を刺されることも含めて、分かっていてもそれでも一緒に暮らすことを選んだ
でも、彼の予想以上を超えた現実があった
第三者の価値観や偏見をなくそう、変えようなんて不可能だ
お互いが支えていくか、離れるかの2択だ
だがそのままだと、信也君が潰れるのが先だろうな」
「私は、信也さんの重りにはなりたくない
でも、離れたくない
・・・彼を潰したくない」
耐えきれず溢れた涙がおちてきて、服の袖で拭きながら、何もできない、分からない自分が悔しくなる