【完】シンアイ
差し出されたティッシュを受け取って、鼻水をかむ
受け取ってから不思議なことに気がつく
なんでティッシュが差し出されたのか
差し出した人は信也さんしか居なくて、顔をあげれば眉がハの字になっている信也さんと目が合う
会話の内容を聞かれたのかと思うと顔に一気に熱が集まる
「原さんごめんなさい
2人で・・・しっかり話し合います」
「後悔しないように、もう仕事に戻る
またあとでかけるから」
そういって一方的に切られた電話を耳から離して、信也さんと合っていた持って行き場のない目線を適当にずらす