【完】シンアイ
私が中学生になって、部署が変わって忙しい役職になったと分かったのは、父親の名刺を見る機会があったから
会社名は株式会社ペルフェット、あの二人と同じ会社
「雨弱くなるまで友達と、明日のテストの範囲少し勉強してた」
「そうか、あまり無理はしないように
夜更かしと中途半端にした勉強は意味がないからな、カラダに悪いだけだ」
ソファーから起き上がって、近くに置いていたスーツの上着を持って、私の横を通り過ぎる
かすかに香る煙草の匂いは、いつもと同じで、ダイニングテーブルの上のパソコンをバッグにしまって、玄関まで歩き始める
「行ってらっしゃい」
「行ってくる」