【完】シンアイ

長く降り続いた雨が上がって、梅雨が明けた7月中旬に夏休みに入った

少し前にあった期末テストの順位がクラス5位であったことを父親に伝えると、「よかったな」とだけ呟いて、一昨日「何日か帰らない」と言ってバッグに数日分の着替えを詰め込んで、食費として一万円札を渡してきて仕事に行った

その間一度も帰ってきている様子はなくて、ここ数日はご飯も自分で作って一人で食べている

夏休みといっても特にすることはなくて
むしろ夏休みの宿題なんて、誰とも遊ぶ予定も、ヒトもいない私は3日で終わった
< 21 / 400 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop