【完】シンアイ
「大丈夫?何もされなかった?」

「うん、話しただけだから」

「なら良かった

原さん、御足労頂いてありがとうございます」

私の後ろにいるお父さんに頭を下げる
繋いでいる手を見れば、信也さんの手首はハッキリわかるくらい手錠の後が残っていて、思い出すだけで冷や汗が流れる

「結衣ちゃん、家に帰ろうか」

「はい」

警官を1度も見ることなく、手を繋いだまま警察署を後にした

< 213 / 400 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop