【完】シンアイ
私にはないモノを持っているとおもう
それが羨ましかった
高校や大学に行くとここまで面白い発想ができるのか、こんな考えがあったのか、と驚かされる
だからこの会社は、発想力が広い大学生や大学院生を採用し続けて来たんだと、実感した
「そう言って貰えて嬉しいよ。ありがとう」
笑いながら話していると、信也さんがナッツの入った袋を片手にお父さんと一緒に帰ってくる
「調子はどうですか?2人とも終わりそうですか?」
「俺は、今日中には終われそうです」
「3時間もあればできます」
「そう、頑張って
終わったら教えてね」
少しイラついたような声で、眉間に皺を寄せて自分のデスクに戻っていく