【完】シンアイ
家に着いてからも、なんど左手を見ても実感が持てないし落ち着かない
指輪を何度見ても、それが変わることは無い
落ち着つこうとキッチンでコーヒーを入れる準備をしてなんとか冷静を保とうとする
「結衣ちゃん、おいで」
名前を呼ばれて顔をあげれば、ソファーに上着を脱いでネクタイも外した信也さんが座って、こいこいと手招きをしていた
コーヒーが出来上がるまでの時間なら、とキッチンを離れてソファーに近寄る
「これで、誰も文句は言わない」
「指輪ありがとうございます
内側の英文の意味が全く分からなかったんですけど、教えて貰えますか?」