【完】シンアイ

3人でエレベーターに乗り込んで、このマンションの最上階である7のボタンをお父さんが押してゆっくりと箱が上昇する

「悪いね、彼女にも信也君のことは話しておいたほうがいいと思って」

「もう仕事から帰ってるの、志乃舞さん」

「さっきケーキを買いに行った時に連絡がきた、もう家にいるはずだ」

「そっか」

だから、ケーキの数が3じゃなくて5だったのか

お父さんの再婚相手の志乃舞(しのぶ)さんは、外資系の会社に勤めるすごい人

朝10時に出社して、いつも夜中に近い時間に帰ってきている人で、生活リズムが会わない

だから、お父さんは私の為に別居した


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