【完】シンアイ

私が信也さんにあげたいものが分からなくて、逆に信也さんが何を欲しているのかも分からなくて
でも直接信也さんに聞く訳にもいかなくて、それで当日まで悩んで買えていない

コートを手に取ってボタンを絞めて、財布とキーケースをもって玄関に向かう

歩いてショッピングモールはすぐで、もう何度も信也さんと行ってるからどこになにがあるかも把握している

歩いて10分でも外は寒くて、玄関を開ければもう軽く雪が降っているのを見て、ポケットに手を入れて家を出た

信也さんがピアスの穴を増やすのは決まって今日みたいな雪の日


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