【完】シンアイ

前に増して一層人の顔色をよく見極められるようになったと思う

だから、柊や椎葉さんも、10歳以上年下なのに普通に気にせず話しかけてくる
多分、結衣ちゃんの雰囲気がそうさせてるんだとおもう

それは俺が一番分かってる、対面だしこんなのに嫉妬してもどうしようもないけど

「信也さんそろそろ肋骨痛いです」

「ごめん」

いつの間にか力の入っていた腕を結衣ちゃんから離して、膝の上からおろす

データの移動をするためにケーブルを差し替えて、データを移す

その合間に結衣ちゃんがくれたピアスが気になって椅子から立ち上がる
指輪とピアスをどこに付けようか、ワクワクしながらリビングまで足を進めた

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