【完】シンアイ
カウンターの席と襖と壁で仕切られた店内
一番奥の窓からは、先ほど見ていた川向こうの景色が見える
「椎葉さん、お待ちしておりました
こちらへどうぞ」
一番奥の席に案内されて、襖を開ければテーブルの上に三人分のお箸とおしぼり置きが置いてあって、椎葉さんは迷わず一番奥の席に座る
「柊さんどうぞ」
「いいよ、先に座って」
上座を譲られ、椅子の奥に私が座って、私の左側に柊さんが座る
それと同時にお茶と料理が出てくる
前菜のような小さな皿に入った料理が数種類
まさか、これはコース料理?財布に幾らお金入ってたかな・・・