【完】シンアイ
店に入ると、見慣れた顔があって頭を下げる
「スバルさん、お久しぶりです」
店のソファーに座って、パソコンを触るスーツを着た男の人
信也がホストに入った頃に店長だった人で今はここのオーナーになっているスバルさん
短髪の良く似合う男の人で、指名が入って飲んでいる姿を何度か見たことがある
「和人、信也のお迎えか?」
「はい
アイツ大丈夫そうですか?」
親指をソファーに向けて指して、見てみろと言わんばかりに顎でさす
気になってソファーに近づけば、信也が寝転がっていた
「信也、何やってんだ」
声を掛けても返事は無い
眉をピクリとも動かさずにソファーの上で目を閉じている