【完】シンアイ

「確かに、優しくは無かったですね」

笑って返事を返して、信也の腕を自分の肩に乗せて支えるようにして車まで歩く
家まで連れて帰って様子見だな

もし、間違えて薬を飲んでオーバードースでも起こさないようにしないと

店を出て、車の後部座席に信也を乗せて家まで帰る
後部座席で静かに寝転がる信也をルームミラーでなんども確認する

吐いてる様子はないし、意識飛んでるだけか・・・

「和人、・・・俺が家族が欲しいと思うのが間違いなのかな」

急に天井の方を向いて目を閉じたまましゃべり始める信也に対して今、俺が何を言うべきなのか迷ってしまう

弱っているところに漬け込むのか、それともキチンと気づかせるべきなのか


< 367 / 400 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop