【完】シンアイ
俺は、信也が何を考えているのか何も分からない
シャンパンを無心に煽る信也を、少し離れたテーブルでそっと閉店まで見守った
店が閉まって、アルコールの抜け切れてない信也を車に乗せて、家にむけて車を走らせた
スバルさんから貰った給料明細を渡せば、空笑いだけして自分のスーツのポケットに入れていた
「誕生日おめでとう、水飲むか?」
「ありがと
和人は優しいね、俺がこんななっても見捨てずに面倒見てくれて・・・
本当は離婚なんてしたくない、そばに居てほしい・・・
もう二度と、一人になりたくない」