【完】シンアイ
「結衣ちゃん、お茶入れてくれる?」
スプーンを皿に立てかけるように置いて、ペットボトルを私に渡して
宮脇さんはパソコンの前に戻って、キーボードを触り始める
あ、キリがいいところまでするのかな
ご飯先に食べた方がいいのかな・・・
自分のコップにだけお茶を入れる
「結衣ちゃん、俺にもお茶入れて〜」
「仕事・・・」
「しないよ、保存できてるか確認しただけ」
パソコンから離れて、私の横に座る
「ご飯作ってくれたのに
・・・というか俺がご飯お願いしたのに、暖かいうちに食べないのは失礼すぎるでしょ?」
「いただきます」と手を合わせて食べ始める宮脇さんを見て、何故か胸がキュッとなる