【完】シンアイ
「ありがとう

しばらく不便をかけると思うし、俺も情けない部分もあると思うけど、一緒に居て後悔の無いようにする

もう二度と、結婚しなきゃ良かったなんて言わせない

だから、俺とずっと家族で居てくれますか?」

震える手で、外したままになっていた結婚指輪が目の前に置かれる

信也さんに切り出せなくて、返してほしいと言えなかった結婚指輪

「こんな10歳も離れた子供で、信也さんに頼らなきゃ何もできなくて

迷惑ばかりかけてしまうけど、それでもずっと家族で居てくれますか?」

「子供だなんて思ったこと無いよ

年の差なんて関係ない
俺は結衣ちゃんだから、好きになったんだよ。

だから俺と、これからも夫婦でいて欲しい」

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