【完】シンアイ
開いていたノートを閉じて、シャーペンを筆箱の中に入れる

片付け始めた私を見て納得したのか、嬉しそうにこちらを眺めていて、彼女の存在をふと思い出す

「彼女・・・さん、いるのにいいんですか?」

「彼女?別にいないけど」

きょとん、とした顔でこちらを見て首を傾げる

「この間、一緒に歩いてるの・・・見ちゃって」

「・・・あー、それで家に来てくれなかったの?

別に彼女でもなんでもないよ、あの日休みだったから一緒に呑んでただけ」

呑んでただけ・・・
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