【完】シンアイ
煙を吹きかけながら、短くなったタバコを近くの灰皿に押し付けて火を消す
目を覚ますことなく、むしろ肺に煙を入れるように深い呼吸で肺を上下させながら、イビキをかくわけでもなく静かに眠る
ぐっすり眠る彼の目元には小さな涙ボクロがあって、眠る顔は少し幼いような気もする
目の下にうっすらクマがあって、まともに寝れてないのは確かだった
「さ、眠った人間は置いておいて、何かご飯を食べよう
信也から連絡もらってから何も食べてなくて、昼ごはんも食べてないんだ
結衣ちゃんなにが食べたい?材料ある中で言ってくれれば作るよ」