優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ９

初恋の記憶

優等生の腹黒＠学園ラブ物語　
魔法の恋の行方・シリーズ９
キアラとカシアス

冬の薄日がさすが、強い北風が吹きまくる日だった。

その日は魔族の集会があり、親と一緒にカシアスのいとこたちも、館に来ていた。

外は寒かったので、子どもたちは、部屋でおとなしくボードゲームをしていたが、もう皆飽きていた。

「もーいいかい？」
「まーだだよ！」
さっそく、館の中で鬼ごっこがはじまった。
幸いな事に、大人魔族は、外出中で止める者はいない。
いたら絶対に外に追い出される。

悪ガキどものエネルギーは、
＜待ってました＞とばかりに破裂寸前。
ギャァー、ぎゃぁーわめきながら、笑いあって蜘蛛の子を散らすように、逃げて行く。

カシアスは、急いでオヤジの書斎に隠れた。