優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
「それでは警備の係は・・・・」
カシアスは、数人のオトコ魔族たちを見た。
パーティが苦手で、面倒くさいと思う男子生徒は、一定数いるのだ。
教室の隅でひっそりと生息している、オンナの子が苦手、奥手のタイプ。
そいつらに頼もうと、カシアスは考えていた。
「キアラ・アラゴンを推薦します」
突然の声、
ダイアナが大声で言った。
カシアスのチョークを持つ手が、止まった。
「アラゴン家は、武芸に秀でているし、警備担当に、適任ではないですか?」
ダイアナは周囲を見回し、自分の意見に賛同する女子に目配せをした。
「カシアス、私もキアラを推薦します」
獣人取り巻きが、次々と声を上げる。
キアラは一番後ろの席で、相変わらず窓の外を見て、
自分の名前が出ても、無関心を装っている。
ダイアナは、キアラを排除しようとしているのだ。
パーティに、出席させたくないのは見え見えだ。
キアラ・アラゴンは美しい。
日常では地味で、目立たないようにしているが、
着飾ってくれば、他の女生徒はかすんでしまう。
すぐに属性オトコに注目され
学校内のカーストは上がる。
ここは穏便にまとめるのも、委員長の役割だ。
カシアスは冷静に、キアラに声をかけた。
「キアラ、君の希望があれば言って欲しい」
「別に、それでいいから」
カシアスの確認の問いに、キアラはそっけなく答え、ダイアナは満足げにうなずいた。
カシアスは、数人のオトコ魔族たちを見た。
パーティが苦手で、面倒くさいと思う男子生徒は、一定数いるのだ。
教室の隅でひっそりと生息している、オンナの子が苦手、奥手のタイプ。
そいつらに頼もうと、カシアスは考えていた。
「キアラ・アラゴンを推薦します」
突然の声、
ダイアナが大声で言った。
カシアスのチョークを持つ手が、止まった。
「アラゴン家は、武芸に秀でているし、警備担当に、適任ではないですか?」
ダイアナは周囲を見回し、自分の意見に賛同する女子に目配せをした。
「カシアス、私もキアラを推薦します」
獣人取り巻きが、次々と声を上げる。
キアラは一番後ろの席で、相変わらず窓の外を見て、
自分の名前が出ても、無関心を装っている。
ダイアナは、キアラを排除しようとしているのだ。
パーティに、出席させたくないのは見え見えだ。
キアラ・アラゴンは美しい。
日常では地味で、目立たないようにしているが、
着飾ってくれば、他の女生徒はかすんでしまう。
すぐに属性オトコに注目され
学校内のカーストは上がる。
ここは穏便にまとめるのも、委員長の役割だ。
カシアスは冷静に、キアラに声をかけた。
「キアラ、君の希望があれば言って欲しい」
「別に、それでいいから」
カシアスの確認の問いに、キアラはそっけなく答え、ダイアナは満足げにうなずいた。