優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
「ああ、カシアス家の魔力、エネルギー球体だ。
君のところは、そのペンダントの石だろう」

キアラは、そっと手で自分のペンダントに触れた。

中央のルビー、その鮮やかな紅は、アラゴン家のシンボルカラーだ。
アラゴン家の魔力量は、通常の魔族より、大きいと言われる。

キアラは、何も答えず、宝珠をポケットに入れた。

「キアラ、君、本当はパーティに出たいと思っていない?」

カシアスの、本音を引き出そうとする問いに、キアラは肩をすくめた。

「全然、ダンスも嫌いだ。こっちのほうが、一人で気が楽だ」

「そうなのか・・・・」

確かに、ダイアナがいるのは気づまりだろう。
キアラと踊りたかったのだが、残念だ。

「話は、これで終わり?」
キアラは、そっけなく言った。
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