優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
ドドーーーーーン

窓から外を見ると、
大きな花火が打ちあがり、天空に巨大な花を咲かせた。

「すごい・・きれい」

それぞれが、パートナーと手を取り、庭に出て行く。

ドドーーーーン 
ドドーーーーーン

花火は次々に上がっていく。

「これが、サプライズよ!!
パパがうまくやってくれたわ!!」

ダイアナが興奮して、大声で叫んだ。

「あ・・」
その瞬間、
カシアスの手首に、チリチリした痛みが走った。

「ゴメン、ちょっと急用だ。
終わりの挨拶を頼むよ。ダイアナ」

カシアスが、外塀の方に走り出した。
キアラが、SOSを出しているのだ。
王宮の庭は広く、飛んだ方が早い。

そう判断して、翼を広げて、カシアスは飛び上がった。
キアラのいる方角に、宝珠の光は誘導するはずだ。

「キアラ・・!!!」

「カシアス・・!くっついて動けない!!」

暗がりでキアラが、パニックになって、叫び声を出した。
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