優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
「確かにそうだな。
しかし、空中戦はなしだ。あくまでも地上にしろ。
あと、魔力を使うな」

グレイズ先生もうなずいて、カシアスに念を押した。

「カシアス、くれぐれも怪我をさせるなよ」

剣を交差して、カシアスとキアラが向き合った。

「それでは開始!」
グレイズ先生の声がかかった。

キアラの構えから、確かに初心者ではないことがわかる。

その姿から、陽炎のように何かの揺れが見えた瞬間だった。
カシアスは迷いなく、素早く突きを入れた。

キアラはかわすのに、精いっぱいのように見える。
やはり筋力がない。

剣を振り回すだけでも、すぐにヘロヘロになるだろう。
すぐに勝負はつく・・いやつける。

カシアスは確信していた。
攻撃を連打して、キアラをどんどん壁際まで、追い詰めて行った。

間合いを詰めて

カシャーーーン
最後、キアラの剣を薙ぎ払い、その剣がフロアに飛んだ時だった。
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