優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
キアラが上半身を傾けて・・それで、終了のはずだった。

「うっ??!!」
目の前にキアラがいない・・・

その代わりに、カシアスの喉元に、銀色に光るナイフの先端が・・
触れていた。

キアラがカシアスの懐に飛び込んで、ナイフを喉元に突き付けていたのだ。

濃いアメジストの瞳の中に、黄金の炎がゆらめいて見える。
それは見たこともない、
激烈な熱を持つ炎。

自分は・・殺されるのか・・・・

「ぐっ・・」

カシアスは息を止めて、動く事ができなかった。

「やめろっ!!キアラっ!!」

ナイフに気が付き、グレイズ先生が叫んで走ってきた。

キアラは、ナイフを下ろして言った。

「私の勝ちですよね。実践なら死んでいます」

カシアスが大きく息を吐くと、キアラの顔を見た。
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