優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
「ダイアナか・・
彼女も獅子系だから、本能が、戦闘的なのだよ。
それに、キアラは人見知りが強いタイプだし」

「魔族というより、フェアリーですよね。彼女は」

そう言って、カシアスは苦笑した。
ダイアナのほうが、アラゴンのマインドを持っているのではないか?

「そうだな」
ハクタ先生は煙草を吸い終わると、靴で踏んで、土の中に埋めた。

「これで害虫退治になる。
さて、キアラが教室に戻ってきたら、
君は今までと同じように、彼女と接することはできるかね?」

「大丈夫です」
カシアスは、ハクタ先生の希望を先取りした。

「キアラを理解して・・
いや、そこまではしなくていいが、彼女の大変さをわかってやってほしい。

アラゴンの重責、君が言うように、あの子の本質はフェアリー寄りだから、アラゴンに合わせるのは苦労が多い。
いつも、緊張して、笑顔が出ないしね」

まずは、戦闘的なダイアナから守れ、という事なのか。
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