優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
「卒業まで、あと少しだ。
君の医学校進学の件は、父上とは話しているのかな」

ハクタ先生は、いきなり進路の話題をカシアスに振った。

「ええ、父には、医者の方がいろいろな国に行く事になるし、
腕さえ良ければ、宮廷や要人の診察もできますからね。

カシアス家の当主になるより、
よっぽど貢献できると言っておきました」

オヤジの説得など、チョロイものだ。

カシアスが委員長として、クラス経営をうまくやれば、医学校の推薦も有利になると、
ハクタ先生は、言外でにおわせているのだ。

ハクタ先生との取引。

キアラが困れば、アラゴン家が
ハクタ先生に、なんとかしろと圧力、クレームをつける。

だから、これからのキアラの学校生活が、うまく回るように、
カシアスがサポートすれば、医学校の推薦は確実になる。

契約成立・・カシアスはうなずいた。
ドワーフは、賢くウィンウィンの関係を築くのだ。
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