優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
「ねぇ、皆、知っている?
アクアマリンって、キアラのお母様よね、
下着姿で、魔族の前に出ていたのよ。
サキュバスと一緒に。
アラゴンって、恥知らずの家系なのよね」

「やめて・・・・」
キアラがうつむいていたが、その声は低く、うめくようだった。

ダイアナが肩をそびやかせて
「あらっ、だって事実じゃない・・」

キアラが、ダイアナに向かって、攻撃の魔法陣を描くように、片手をペンダントに、もう片方の手をあげた。

ダイアナが、体を低くした。
獅子に変身するのかっ・・・

「へぇー、やる気なの。私、聞いたわよ。
アラゴンでも、アンタは落ちこぼれらしいわね」

キアラの姿から、白濁した霧が揺らいで、
それは、拡散して、白い帳(とばり)を造っていく。

「アラゴンを侮辱する者は、許さないっ!!」

キアラが、ペンダントを手に握りしめて叫んだ!

その瞬間、カシアスが木立の生垣を走り出た。
「だめだっ!!」
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