優等生の腹黒@学園ラブ物語 キアラとカシアス 魔法の恋の行方・シリーズ9
それでも、オトコ魔族としての本能が、カシアスを突き動かした。
「まず、手をつなごう」
カシアスが提案した。
「緊急事態対応」であっても、
キアラに、無理をさせることはしたくない。
少なくても、<恋人と一緒に遭難した>、
という、シチュエーションでやりたいとカシアスは考えていた。
「うん」
その返事に、キアラの指に自分の指をからめ、
カシアスは、そのキアラの指先にキスをした。
恋人のキス。
白く透明感のある小さな手、その爪は真珠貝のように、パールピンクだ。
真っ赤な爪の魔族の女の子たちとは、やっぱり違う。
「んんん・・・
あの、キスしてもいい?
無理ならすぐに言って。止めるから」
カシアスは確かめるように、ゆっくり言ったつもりだったが、
息継ぎをしなかったので、後半は早くなった。
「う・・ううん」
今度は肯定とも否定とも取れる、あいまいな答えをキアラはした。
「目を閉じて、少し唇を・・・・開けて」
「まず、手をつなごう」
カシアスが提案した。
「緊急事態対応」であっても、
キアラに、無理をさせることはしたくない。
少なくても、<恋人と一緒に遭難した>、
という、シチュエーションでやりたいとカシアスは考えていた。
「うん」
その返事に、キアラの指に自分の指をからめ、
カシアスは、そのキアラの指先にキスをした。
恋人のキス。
白く透明感のある小さな手、その爪は真珠貝のように、パールピンクだ。
真っ赤な爪の魔族の女の子たちとは、やっぱり違う。
「んんん・・・
あの、キスしてもいい?
無理ならすぐに言って。止めるから」
カシアスは確かめるように、ゆっくり言ったつもりだったが、
息継ぎをしなかったので、後半は早くなった。
「う・・ううん」
今度は肯定とも否定とも取れる、あいまいな答えをキアラはした。
「目を閉じて、少し唇を・・・・開けて」